【ダイエット】筋トレは何度挫折しても大丈夫?!マッスルメモリーが助けてくれる!
この記事はこんな方におすすめ
・忙しくてトレーニングできない期間がある
・筋トレをサボるたびに挫折感を感じる
・頑張り続けないと努力が台無しになると考えている
筋トレをサボってしまった時、一気にモチベーションが下がって挫折した経験はありませんか?筋肉は時間をかけて大きくしていくものなので、一度小さくなってしまうと何か振り出しに戻されたような悲しさがあると思います。
しかし実はサボりの期間によっては元の状態(筋量・筋力)まで素早く戻ることが可能です。例えば1年かけて獲得した筋肉量を、今度は半年で得られたりするのです。この現象を引き起こすのが今回のテーマである「マッスルメモリー」です。
東大教授&元日本一のボディビルダー「石井直方 氏」の経験談
書店に並んでいるダイエット本やトレーニング書籍の中には石井直方氏の名前が多く見られます。筋生理学研究の第一人者であり、ご自身もボディビルダーとして多くの実績をお持ちの方です。そんな石井氏ですが、研究留学された際に1年間もまともにトレーニングができない期間がありました。もともとはベンチプレス150キロ(全盛期は200キロ)を持ち上げる剛力の持ち主ですが、ブランクの影響は大きく、100キロでもふらついてしまうほど筋量・筋力が落ちてしまったのです。何年もかけて育ててきた筋肉なので、復活するまで途方もない時間がかかると思われたそうですが、驚くことに数か月で元のレベルまで回復されたそうです。
マッスルメモリーに関する研究
マッスルメモリーは複数の研究でもその存在が示唆されています。詳細なメカニズムについて所説ありますが、2018年の研究(※)で興味深い結果が得られています。この研究はトレーニングしていない8人の男性を対象にして、7週間のトレーニングさせたのち、一旦7週間の休養を入れ、再度7週間のトレーニングを実施し、筋肉の大きさ等々の変異を調べたものです。その結果、なんと最初の7週間で得られた筋肉量よりも、再度トレーニングした際に手に入れた筋肉量の方が大きかったのです。
私の経験談 ~ベンチプレスがわずか2か月で90キロから120キロに~
余談ですが、最近私自身もこのマッスルメモリーの効果を実感していまして、この2か月で30キロほど重量が伸びています。もともと110キロを上げるくらいの筋力があったのですが、2~3か月のブランクで90キロまでダウン…しかしそこからわずか2か月で回復するだけでなく自己新記録を出し続けているのです。積み上げてきた努力はマッスルメモリーという形で積み重なっているのですね。
まとめ
・鍛錬者は1~2週間程度休んでも筋量に変化がないので気にしすぎなくても大丈夫
※参照:
Robert A.Seaborne, et al. (2018). Human Skeletal Muscle Possesses an Epigenetic Memory of Hypertrophy
参考文献:
有賀誠司(2015)「洋泉社MOOK 筋トレを科学する 156~157ページ」
岡田隆(2014) 「B.B.MOOK 1132 筋肥大メソッド 10ページ」
石井直方(2007)「究極のトレーニング 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり」